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良質の睡眠

2023.08.11

例年になく暑い夜が続き、冷房調節も難しく寝苦しい夜は良質の睡眠がとれにくい季節。
良質の睡眠を得るためには、眠りのメカニズムと役割を知ることが大切です。
眠りの役割には
①疲労回復
睡眠中は最低限のエネルギーしか使わない休息状態のため、カラダが休まる
②ストレスの発散
睡眠中には夢を見ることで記憶や感情を忘れさせリセットしてくれる
③カラダの再生
細胞や骨、筋肉が睡眠中に分泌される成長ホルモンによって分裂、再生される
④記憶の整理
起きている間の覚えたことを整理し、定着させる(質の悪い眠りだと不完全な記憶になる)
⑤カラダの歪みを直す
交感神経を休め、自律神経の働きで寝返りをしながら筋肉や骨の位置を正しく整えてくれる

寝不足を知るには”いつもと同じ時間に寝ても目覚まし無しで気持ちよくスッキリ目が覚めない”なら寝不足している証拠です。
良い睡眠がとれていない場合、年齢によっても眠りの質が変わり原因も様々です。
若い人の場合は、生活習慣や仕事、生活環境の変化によるストレスなどで微妙に左右されます。
また、加齢が進むことで筋肉がゆるみ昼間の居眠りなどで夜の深い睡眠が妨げられるということも考えられます。
どちらの場合もよほど日常生活に影響がでない程度であれば、薬に頼らず眠れない原因を探り出し、自然に治癒するように心がけることが大切です。
睡眠の質を高めるためには、普段の習慣がとても大切で、具体的には下記のような方法があります。
①定期的な運動
②寝室環境を整える
③規則正しい食生活
④就寝前のカフェインの摂取を控える
⑤寝酒やタバコを控える
⑥寝床に入ってからの考え過ぎはやめる

よく眠れないことが病気だと感じると、心や体がリズムを狂わせ、不調をきたす場合も考えられます。
判断基準は“日中の生活に支障をきたしているか”ということです。
いつからどのような睡眠トラブルが出たのか?や睡眠に悪影響を及ぼしている原因、改善できる点、睡眠薬の必要性があるかどうか?ということを問診や検査をおこなって判断することが必要です。
脳神経の活動をおさえて入眠しやすくなる睡眠薬は不安をとる作用がある反面、筋肉をさらにゆるめる働きがあり、歪みや関節づまりの原因になることも知っておくことが大切です。
眠りが浅い人、寝付くまでの時間が長い人、朝まで一睡もできない人など眠れない人の悩みも様々です。

眠れな時の対処法
①睡眠前の入浴で入眠ニューロンの活性化
②体内時計をリセットする
③寝る前のリラクゼーションの筋肉を緩めるストレッチ
④自律神経を整える満足日記

厚生労働省の調査によると、日本人の21.7%が慢性的な不眠を訴えており、睡眠で休養がしっかりとれていないそうです。

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人間は、個人差がありますが職業上2日間も眠ることができない場合がありますが、3時間熟睡できれば大丈夫なものです。
時間×睡度(1〜5に分類)で満足度が変わり、浅い眠りの人が睡度2×7.5時間と深い眠りの人睡度5×3時間が同じになり、満足度があるのは3時間睡眠の睡度の高い人と知っておくと、眠る時間だけでなく睡度が満足度に関係していることが理解できます。
寝ている間は脳も身体もずっと休んでいると思われがちですが、実はそうではありません。睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠という2つの睡眠状態が交互に訪れて、起きているときほどではないにせよ脳が活動している時間帯もあります。この2つのレム睡眠とノンレム睡眠についての睡眠のサイクルを知ると夜中に起きてしまったり、朝になると自然と目が覚める理由がわかります。

眠りのメカニズムを知り、夏の暑い夜に負けず質の良い睡眠をとる工夫をしてみて下さい。

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